#11 アンガーマネジメントとは?

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みなさん、こんにちは!

「監督が怒ってはいけない大会」の吉武です。

12/1の大会は終了しましたが、引きつづき、コーチングやペアレンティング情報を発信していきたいと思います!

今回は、「アンガーマネジメント」について、お送りします。

スポーツに限らず、日常生活でも役に立つ知識&スキルです。

ぜひ、ご一読ください!

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スポーツを通じた子どもの成長を
考えるためのニュースレター #11
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大会当日、益子直美さんによる「アンガーマネジメント・セミナー」が開催されました。

参加できなかった方のためにも、概要をお伝えしていきます!

アンガー(Anger)は、英語で「怒り」。

マネジメント(Management)は日本語でも良く使いますが、ここでは「うまく対処すること」という訳が適切でしょうか。

つまり、「怒りの感情とどう上手につきあうか」という意味合いです。

このアンガーマネジメント、1970年代に心理学や脳科学をもとに、アメリカで開発されました。

当初は、DV加害者など、犯罪者のための矯正プログラムだったそうです。

それが、「普通の人にも超使える!」となり、今では企業研修などでも活用されています。

アンガーマネジメントと言うと、「怒らないようにする方法」と思われがち。

先日の大会名も「怒ってはいけない」ですしね…

でも、「怒り」は全ての人が持つ自然な感情です。

どんな人でも、怒りの感情をなくすことはできません。

アンガーマネジメントでは、「怒り」の感情とうまくつきあっていくことを目指しています。

何かに腹がたったとき、感情まかせにきつい言葉を放ってしまい、後悔したことはありませんか?

中には「モノに当たって壊してしまった」「つい手が出てしまった」という方もいるかもしれません。

そうなると、むしろ事態が悪化したり、人間関係にひびが入ったりしてしまいますよね。

でも、アンガーマネジメントを知ると、そんな過度の怒りをうまくコントロールできるようになります。

つまり、無駄に怒ることを減らし、必要な場面では適切に怒りを伝えられるのです。

親・指導者・上司としてはもちろん、日常でも活用でき、自分の生活の質を上げることが可能です。

ここでは、怒りを鎮める代表的な方法を2つご紹介します。

【1】6秒ルール

怒りの感情が湧いたときに、6秒間だけその気持ちを表現しないようにするテクニックです。

怒りのピークは長くても6秒程度と言われます。

つまり、この6秒間を乗り切れば、衝動的な行動を抑えられるのです。

腹が立ったら、このルールを思い出し、心の中でゆっくり1から6まで数えましょう。

そうすれば、怒りの感情は少し収まり、理性的な対応ができるはず。

【2】怒りが生まれるメカニズムを知る

怒りの発生のメカニズムのひとつが、期待と現実のギャップです。

これをライターに例えたのが下の図です。

ライターのガスは心の中のネガティブな感情。

それに「~であるはず」「~であるべき」という自分の期待や願望、価値観が着火のトリガーとなって、怒りという炎が生まれるというわけです。

この「ネガティブ感情」と「~べき」を減らすことで、怒りの炎を小さくすることが可能です。

「ネガティブ感情」を減らすのは、すぐには難しい気がします。

個人的には「~べき」を減らす方が簡単かなと思うのですが、いかがでしょうか。

自分の理想や価値観を捨てる必要は全くありませんが、他人にも「~べき」を押し付けない意識を持つことで、怒りの感情は軽減することが可能です。

これは、多様性を尊重し、相手の価値観を受け入れる寛大さにもつながりますよね。

また、こうしたメカニズムを知っているだけでも、自分の感情を客観的に見ることができ、自然と強い怒りを感じなくなるのではないでしょうか。

この「アンガーマネジメント」の講座を開催している団体として「日本アンガーマネジメント協会」が知られています。

もしよかったら、ウェブサイトのぞいてみてください。