とは?
みなさん、こんばんは!
「監督が怒ってはいけない大会」の吉武です。
いよいよ、当日まで残り10日を切りました。
12/1に向け、このようなニュースレターという形で、当イベントの色々をお届けしていきたいと思います!
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スポーツを通じた子どもの成長を
考えるためのニュースレター #1
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今日は初回ということで、「監督が怒ってはいけない大会」の概要について紹介させていただきます。
このイベントは、2015年1月にバレーボールの大会として、福岡県でスタートしました。
福岡の福津市で小学生のバレーボールチームを運営している北川さんご夫妻が縁あって益子直美さんと出会い、大会を開くことになったのが始まりです。
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「せめて、私が関わる大会くらいは、子どもたちに『バレーが楽しい!』って思ってもらいたいんだけど、どうかな?」
大会へ向けた打ち合わせで、益子さんからこんな一言がありました。
今でこそ減ってきましたが、当時は子どもたちが怒鳴られ、平手打ちをされ、泣きながらプレーをしているという光景が日常的に見られました。
益子さんもそうした指導を受けてきた選手のひとりです。
高校で日本代表に選ばれ、スター選手として華やかな経歴を持つ益子さんですが、厳しく理不尽な指導がトラウマとなり「バレーボールが大嫌い」だったと言います。
「子どもたちが怒られながらやっているバレーボール大会は見たくない」
そんな思いから、「監督が怒ってはいけない」というルールが「発明」されました。
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でも、当初は否定的な声が非常に多かったのも事実です。
「怒らないで、勝てるわけがない」
「それが指導と言えるのか?」
「子どもが甘えて、つけあがるだけ」
それでも、少しずつ賛同してくれる人が増え、メディアにも取り上げられるようになってきました。
一昨年は日本財団のHEROs AWARDを受賞し、今年は本が出版されました。
「監督が怒ってはいけない」
このフレーズ、聞いてちょっとドキッとするような響きがありませんか?
分かりやすさや、大人たちの心に届くという理由で、敢えてこの名前にしました。
でも、実は、一番大切なのは「怒らないこと」ではありません。
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この大会では、3つの理念を掲げています。
1. 参加する子どもたちが最大限に楽しむこと
2. 監督(監督・コーチ、保護者)が怒らないこと
3. 子どもたちも監督もチャレンジすること
名前的には「怒らない」ですが、最も大切にしたいのは、子どもたちにスポーツの楽しさを感じてもらうことです。
そのためには、おとなたちがむやみに怒ってはダメだよね、ということなのです。
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もうひとつ、お伝えしたいのが3番目の「チャレンジ」です。
子どもたちは、プレーに対してチャレンジをします。
ちょっと難しいけど憧れのプレーに挑戦してみる、息が上がってもボールを追う、どんなピンチでも最後まであきらめない。
そんなチャレンジが、子どもたちの成長に繋がります。
でも、「ミスをしたら怒られる」となれば、思い切ったプレーはできません。
指導者の顔色をうかがいながら、言われた通りのプレーをするようになってしまいます。
そして、大人たちにとってもチャレンジの場であって欲しいと考えています。
ミスをした子供に対し「何をやっているんだ!」と怒鳴るのは簡単です。
でも、少しでも良いプレーや頑張っているところを見つけて、褒めたり励ましたりと、ポジティブな声がけにチャレンジしてみてください。
大人もスポーツの場を一緒に楽しみ、常に笑顔で子どもたちとハイタッチをしたりと、子どもの心のタンクを満たしてあげてください。
そうすれば、子どもたちは、モチベーションが上がり、主体性も生まれ、もっと色々なことにチャレンジしてくれるのではないかと思います。