みなさん、こんにちは!
「監督が怒ってはいけない大会」の吉武です。
3回目の今日は、昨日のつづき。
12/1当日のプログラムのご紹介です!
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スポーツを通じた子どもの成長を
考えるためのニュースレター #3
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昨日は、午前中のレクリエーションまでお話をしました。
お昼ごはんを食べた後は、指導者のみなさま向けに、アンガーマネジメントセミナーが開催されます。
「アンガーマネジメント」とは1970年代にアメリカで生まれた、「怒り」の感情をうまくコントロールするための考え方です。
人間ですから、「怒り」の感情をなくすことはできません。
でも、「怒り」の生まれる仕組みを理解すると、怒る必要のないことは怒らなくてすむようになります。
スポーツだけでなく、ふだんの生活でも非常に役に立つ内容だと思います。
セミナー会場は、会場から2kmほど離れていますので、車かバスでの移動となります。
指導者のみなさまはバンを用意しておりますので、そちらをご利用ください。
バスの場合、すぐ近くのバス停「グリーンヒル寺田」から西八王子駅南口駅行き乗り、5つ先の「椚田(くぬぎだ)」で降りてください。
所用時間は5分程、おおよそ10分間隔で走っています。
アンガーマネジメントセミナーの様子。益子さんは日本アンガーマネジメント協会(アメリカに本部を置く「ナショナルアンガーマネジメント協会」の日本支部)の講師としての資格を取得しています。
アンガーマネジメントセミナーを開催している間、サッカー会場では試合がスタートします。
「え?コーチはセミナーでいないんじゃないの?」
そう思われるかもしれません。
そうなんです、いないんです。
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今回、敢えて、コーチ不在の状態で試合をやります。
コーチがいないことで、子どもたちは自分たちで考えなくてはいけません。
どうやって点を取るか、どうやって守るか。
そこまでできたら、かなりのレベルです。
その前に、誰が試合に出るのか、交代はどうするのか。
もっとその前に、自分たちの試合は、何時からどこであるのか?
きっと混乱もあると思います。
でも、そのような中で、チームメイトとコミュニケーションを取ったり、自分たちで考えたりと、主体性が育まれることを期待しています。
過剰な口出しや指示は、子どもたちから考える力や主体性を奪ってしまいます。
「オーバーコーチング」という言葉、聞いたことあるでしょうか?
スポーツでは、指示をしすぎることを「オーバーコーチング」と言い、問題視されています。
特にサッカーは自由度の高いスポーツ。
バレーボールや野球に比べ、局面局面のパターンが多岐に渡るので、より自分で考えて判断する力が大事になるとも言われます。
これは日常生活でも同じことですよね。
出かける前に、なかなか靴が履けない小さな子ども。
それを手伝うべきか、ぐっと我慢して見守ってあげるのか。
急いでいたりすると、ついつい親が手を出してしまいます。
でも、長期的な成長を考えると、後者の方がよいわけです。
この「ノーコーチ・チャレンジ」。
おとなたちも「オーバーコーチング」について考える良い機会になるのではないでしょうか。
午後のサッカーの試合、それ以外にも、いくつか工夫を凝らしています。
それについては、また明日、お伝えします!