みなさん、こんにちは!
「監督が怒ってはいけない大会 ~サッカー in 八王子~」の吉武です。
2025年初のニュースレターです。
本年も何卒よろしくお願いいたします。
さて、みなさまは今年の目標は立てましたでしょうか?
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スポーツを通じた子どもの成長を
考えるためのニュースレター #13
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サッカーなどのスポーツでも、新年や新しい学年の始まる4月に目標を立てることが多いように思います。
でも、目標って、何のために立てるのでしょうか?
当たり前の答えではありますが、目標のある方が、より高い成功を収められるからですよね。
目標があることで、チームや個人の取り組みが明確になります。
成功するチームや自分を想像しやすくなり、モチベーションも上がります。
困難な状況でも、目標に向けて前向きに取り組むことができ、より上のレベルに到達しやすいわけです。
では、この「目標を立てる意義」、お子さんたちにきちんと伝えること、できていますでしょうか?
ちなみに、うちの子たちは、目標を立てるのが嫌いです…
小さい頃から意図もよく理解しないまま、「今年の目標は?」「今年はどうするの?」と私に繰り返し聞かれ、嫌になってしまったようです。
親に無理やりやらされ、嫌いになった典型的な例ですね。
今となっては、反省しきりです。
そうならないよう、目標を立てるときには、楽しい雰囲気で、コントロールしようとせずに、子どもの話に耳を傾けて、主体性を引き出すよう心がけることをお勧めします。
なかなか容易ではないと思いますが、意識するだけでも全然違ってくるのではないでしょうか。
そして、もうひとつ、目標を立てるときのコツを紹介したいと思います。
それは、「行動目標」を立てることです。
よく「市民大会で優勝する」「チームの得点王になる」という個人目標を立てる選手がいます。
もちろん、これは決して悪いことではありません。
でも、もっと強いチームがあれば優勝できませんし、ライバルが自分以上にゴールを決めたら得点王にはなれません。
目標を立てても、自分でコントロールできない部分が大きいので、いくら努力しても失敗してしまう可能性があるわけです。
大事なことは、優勝や得点王のために「何をするか?」です。
例えば、自分の強みがドリブルだったとして、それをより磨くために、「ダブルタッチの練習を毎日5分やる」ですとか。
逆に左足のキックが弱点だったら、克服するために「練習中に必ず3回は左足でシュートをする」などでしょうか。
こうした「行動目標」は、優勝や得点王がかなわなくても、努力すれば何かしらの成果が残りますから、成功体験を積み上げることができます。
優勝や得点王のような目標を「結果目標」と言いますが、「結果目標」と「行動目標」とセットで設定することが重要です。
内容は何でもよいと思います。
大事なのは、大人がサポートしながらも、子どもが自分で考えて自分で決めるということでしょう。
自ら決めた目標であれば、高いモチベーションを維持して続けられそうですよね。
その結果、小さな成功体験を積み重ね、サッカーがもっと好きになり、「もっとうまくなるためにはどうしたら良いか?」と自分で考え始めるのではないでしょうか。
逆に、たとえ3日坊主であっても、そんなに怒らないでくださいね。
行動目標を大人が細かく管理する必要もないと思います。
小学生におけるサッカーはあくまでレクリエーションですし、こうしたアプローチが合わない子もいるでしょう。
「今年はこれを頑張る!」
「こんな練習はどうだろう?」
「ここはちょっと苦手だけど、これが得意で武器だよね」
こんなふうに、選手が大人と話をして、サッカーについてあれこれ考えること自体が、子どもの心の成長につながる素晴らしいことなのだと思います。